by shigemk2

当面は技術的なことしか書かない

アジャイルサムライ 見積り:当てずっぽうの奥義

概算見積りなんて当てずっぽうだ(本当にテキトウだし、しかも楽観的すぎる)

という事実を認識する必要がある。
見積もりを行うのは、プロジェクトのターゲットをコントロールによって達成可能な程度に
現実的なものかどうかを判断するためである。

前もって見積もるときに、我々が欲しい答は、
このプロジェクトをやり遂げられそうなのか?!(それも与えられた期間とリソースで)
だけである。
そのためには、

  • 今後の計画を立てられる
  • 見積りを当てずっぽうだという前提を踏まえている
  • ソフトウェア開発の複雑さを認めている

ピンチをチャンスに

  • ストーリーそれぞれを互いに相対的なサイズで見積もる
  • ポイントを基にして進捗を追跡する

我々がなかなかうまく見積もれないのは、仕事のサイズがどのくらいの大きさなのかを
精密に見積もろうとしているからだ(絶対サイズでの見積もりに挑んでいる)
つまり、相対サイズで見積もらなければならい。

見積りは営業日ではなく、ポイントで換算したほうが良い。
仕事の大きさを数値として捉えて、他のストーリーとの相対的なサイズとして
表現できるから。

見積り技法について

三角測量(Traiangulation)
代表的なストーリーをいくつか基準として選出して、
残りのストーリーを、基準になるストーリーとの相対サイズで見積もるやりかたのこと

  • 論理的なグループ分けができそうなものはあるか?
  • エンドツーエンドになっているストーリーはあるか?
  • プロジェクトを象徴するような代表的なストーリーはあるか?

三角測量でストーリーを見積もるときは、常に以上の視点を念頭に置く。
(まあ当然といえば当然だが、再度の見積りはおそらく必要)

見積もりの見当がつかないストーリーに出くわしたら、スパイク
実施する。

スパイクとは、ストーリーを見積れるように、さまざまな調査を実施すること。

また、プランニングポーカーを実施するのも良い。
各人でストーリーのポイントを調整しあうミーティングの一種。

ただし、ストーリーの見積りは相対的な大きさでしかないことを肝に銘じる。