前回
サーバ/インフラを支える技術2 5 高速で軽量なストレージサーバの選択 - by shigemk2
元来DNSサーバの障害は起きにくいものだが、
いざ起こると原因が判明するまでに時間と手間がかかる。
レゾルバライブラリによる冗長化
DNSサーバの冗長化は可能であるが、問い合わせがタイムアウトになったら
次のネームサーバへ問い合わせるという仕様により、エラーによるストップで
はなく、性能低下が起こる。これにより、性能低下が障害によるものなのかど
うか判別するのが困難となっている。
DNSサーバの場合障害が起きてもシステム停止が起きないのがややこしい
ところである。
クライアントがサーバの異常を検出する方法がタイムアウト以外にない
レゾルバライブラリによる冗長化は避けたほうがよい。
サーバファームでDNSを冗長化する方法のほうがベターであるといえる。
具体的には、VRRPとkeepalivedを利用してActive/Active構成でDNSサーバを
負荷分散する。片方のDNSサーバに異常が起きたら自動的に別のDNSサーバに
フェイルオーバする方法を取る。
keepalivedでフェイルオーバをさせつつ、仮想IPアドレスを利用して、
負荷分散を図る。
Active/Active構成により、ロードバランサを利用することになる。
ただ、同一サブネット上での負荷分散のため、NAT構成ではなく
DSR構成とする必要がある
(ロードバランサはLinuxではIVPSとkeepalivedを利用する←keepalived.conf
で設定)
DNSサーバでの障害はあまり起こらないのだが、
原因が判明するまでに時間と手間がかかるので、しっかりとした
対策を取るべきでしょうと書いてありました。
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