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今夜わかるTCP/IP 5 リンク層 - by shigemk2
IPv4アドレス空間は32ビットだが、IPv6は128ビットのアドレス空間を有する。
つまり、2の128乗の数のアドレスが使用できるので、これはもう事実上無限に使えるということである。
IPv4 | 192.168.10.28 |
IPv6 | 5FEE:0000:0000:0000:0008:0900:A345:987E |
みたいな使いかたである。なお、先頭の0は省略可能である。
IPv6のアドレスタイプ
- ユニキャストアドレス (単一のインターフェイス同士の通信を行う)
- マルチキャストアドレス (特定のグループ全員に同じ情報を送信する用途で使われる)
- エニキャストアドレス (とあるグループに向けて送信したパケットを、一番近い位置にある装置が受信した段階で通信を終了する)
集約可能グローバルユニキャストアドレスについて
構成
IPv6で拡張されるサービス
- IPレベルのセキュリティがある
- プラグアンドプレイとステートレス自動設定により、DHCPが不要になる。
- 輻輳制御用トラフィックと非輻輳制御用トラフィックで、リアルタイムの通信を(完全ではないが)可能にする
移行のために
- デュアルスタック (IPv4 IPv6双方のシステムとデータを交換するための互換性こと。
- IPv6 over IPv4 トンネリング 下位層のパケットを上位層のプロトコルでカプセル化して異なる2地点間に転送するための技術
などを用いる。
DNS アドレスの体系が変わるので、DNSの体系も変わるということ。
Aレコードの変わりにAAAAレコードを使ってDNSに登録する。
NATがあればIPv6は不要か?
NATは双方向通信が自由に出来ない。これはインターネットの「双方向通信」の基本理念に反するのでは?
またNATはルーターが通信の内容を書き変えているから、ホストとコンピュータ、ルータの概念から逸脱している?
基本的にアドレス空間の枯渇と、もともと実験段階だったIPv4の機能の是正のために
必要になったIPv6だが、まだまだ本格的な導入は先っぽい。
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