by shigemk2

当面は技術的なことしか書かない

モデルが表現するもの

モデリングとは、「対象を深く知るためにその振る舞いを観察し、それを論理的に記述し、
関係者と共有する活動」である。

「分析」には問題分析と要求分析があり、設計には要求設計とソフトウェア設計がある。モデリングの目的はそれぞれ異なる。
クライアントの要求と設計者の解決策は大概ずれるので、注意すること。

Brian Wilsonによると、モデルとは

ある人のある状況に関する明示された解釈

とされている。解釈とは、認識して言明することで、解釈する人間と解釈するためのことばが必要となる。

モデリングには、概念を定義し、インスタンスを集めることが重要である。
一つひとつの経験に属するものごとをインスタンス、抽象化されたものごとを概念と呼ぶ。
類似のインスタンスの集合を作り、それに命名したものが概念である。
そのため、インスタンスを考えるときは、ぎりぎりのきわどい例を挙げて考えるようにする。

概念体系を再構築することが、本来的意味での「モデリング」であり、
モデリングでは、よりシンプルで頑強な概念体系を追求する。

モデルには、それを解釈した「認識主体」がいる。が、カメラマンが写真を撮っても
カメラマン自身は写真に写ららないように、モデルのなかに認識主体は登場しない。

モデリングには、静的側面と機能側面と動的側面の3つの側面からアプローチする必要がある。