by shigemk2

当面は技術的なことしか書かない

ナビゲーションのラベリング

事実上の読書ノート。

デザイナーとユーザーとシステムの言葉の意味はそれぞれ一致しない。
人々は同じ物を指すときに、異なる言葉を使っている。

ナビゲーションのラベルにはGeorge Furnas教授が言うところの「Vocabulary Problem」が孕んでいるのだ。
アクセスポイントについて、ユーザーが使う用語に一致する割合は、全ユーザーの10%か20%くらいである。

デザイナーが考えなければならないのは、総体的なラベルシステムを作ることと、それによって
不明瞭さをできる限り排除することである。

よいラベルの特徴

1. ユーザーが自然に理解できる言葉を用い、略語や社内用語、専門用語は使われていない
2. Information や Detailsなど、意味がどうとでも取れる用語は使わない。なるたけ説明を増やす
3. 同じような意味を持つラベルは避ける
4. 焦点を絞り、具体的なラベル
5. 一貫性のあるラベル (抽象度が統一されているとよい)
6. ラベルの長さ(長いほうがリンクの内容を想像しやすい)
7. URLやページタイトルのネーミングにも一貫性がある

説得力のあるラベル

1. 説明的ラベル(Donating & Helping)みたいなやつ
2. アクションの要求 (Donate Me とか Sign Inとか)
3. 説得力のあるラベル (How You Can Helpなど)

ラベルのソース

シソーラスとキーワード生成ツールを使うのは有効な手段だ。
辞書やシソーラスで同義語や類義語を探すとよいだろう。

競合サイトがどのようなラベルのパターンを使っているかを調べるのも1つの方法だ。

なお、ラベルを他言語に翻訳すると、往々にして文法が間違っていたり原語より長かったりするので
注意が必要だ。

第五章