コンピュータはいずれは壊れるものだが、特にデータが存在しているハードディスクは最も
脆弱なポイントである。
RAIDを利用していてもRAIDそのものやRAIDコントローラが壊れることもある。
そして絶対に壊れないハードディスクがあっても、バックアップは必要だ。
バックアップするために、
- いつ(毎日、毎週か)
- どこへ(CD-Rか磁気テープか)
- 誰が(rootかそれ以外か)
- 何を
- なぜ
- どのように
といった5W1Hを明確にする必要がある。
とは言うものの、バックアップする必要のないもの(/tmpやプロキシサーバのキャッシュなど)を
バックアップする必要はない。
また、あまり頻繁にバックアップしすぎてもどの時点のバックアップか分からなくなるので、
1日に何回もやる必要はない。1日1回が丁度よい。
そして、バックアップそのものも時間がかかる。(数十GBのデータをフルバックアップするのにどのくらい時間がかかるか、という話)
バックアップには指定日からの差分をバックアップする「差分バックアップ」と、最後のバックアップの実行後に更新されたデータだけ
をバックアップする「増分バックアップ」なるものが存在する。
バックアップの方法
バックアップするためにはdumpコマンドやcpioコマンド。ディレクトリそのものをバックアップするにはtarで固めるという手もある。
また、バックアップを元に戻しリストアするためにrestoreコマンドが存在する。
ハードディスクやUSBメモリにパーティションを作成して、そのパーティションをフォーマットするには
fdiskやmkfsというコマンドを利用する。