前回
サーバ/インフラを支える技術1 ルータやロードバランサの冗長化 - by shigemk2
リバースプロキシ
ロードバランサとWebサーバ(APサーバともいう)の間に、リバースプロキシと呼ばれるサーバを挟むことで、
より柔軟な負荷分散が可能になる。
利点として、
- HTTPリクエストの内容に応じたシステムの動作の制御
(リクエストが画像なら画像用のサーバに、動的コンテンツならそれ専用のサーバにリクエストを振り分けられる。これにより、IPアドレスを用いた制御やUser-Agentによる制御を行うことが出来る)
- システム全体のメモリの使用効率の向上
(プログラムが書かれた動的コンテンツと、画像やCSSなどの静的コンテンツで処理するサーバを振り分けることでサーバが使うメモリを節約することが出来る)
- Webサーバが応答するデータのバッファリングの役割
(クライアントとリバースプロキシをKeep-Aliveオンにして、リバースプロキシとサーバをKeep-Aliveオフにすることで、サーバでの接続に要するメモリ消費を抑えつつ、クライアントの接続はずっと有効にして通信量を抑えることが出来る)
- Apacheモジュールを利用した処理の制御
(リバースプロキシにApacheを採用すると、リバースプロキシでApacheモジュールを組みこんでHTTPリクエストの前処理と後処理で任意のプログラムを動かすことが出来る mod_deflateなど)
がある。
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