データベースは複雑なしくみを持ったソフトウェアだが、
OS上で実行されるほかのアプリケーションと扱いは何ら変わらない。
コマンドがあって、ライブラリがあって、コマンドはライブラリとつながっていて、
ライブラリはカーネルとつながっている。
MySQLは、本体であるMySQLサーバー(mysqldプロセス)のほかに、MySQLサーバーと
やりとりするためのクライアントプログラム、MySQLの環境を管理するためのツールコマンド群、
MySQLの各種ライブラリから構成されている。
MySQLサーバーの内部はいくつかのパーツに分かれており、
それぞれが役割を分担している。
MySQLサーバー内のパーツは、独立したコマンドやプロセスではなく、1つの
mysqldプロセスの中にすべてが収まっている。
この分担は、内部的にはマルチスレッドを利用して実現している。
そして、MySQLサーバーとクライアントは、TCP/IPもしくはソケットファイルで通信を行う。
1つのクライアントに対し、MySQLサーバー内部では1つのスレッドが新たに割り当てられる。
MySQLサーバーのインターフェイスをクライアント側で受け持つのが、libmysqlclientである。
このlibmysqlclientが、サーバーとクライアントプログラムの橋渡しとなる。
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- 作者: 遠藤俊裕,坂井恵,館山聖司,鶴長鎮一,とみたまさひろ,班石悦夫,松信嘉範
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