いちおうソシャゲの会社に在籍していたので、こんなイベントに参加した。
僕も主催者も3,4人程度でヒソヤカにまったりとしゃべる会を想定していたのだが、 某セキュリティ系有名人がこのイベントにRTしたことで予想外に知名度が上がっていた。
僕自身どうやってこのイベントを知ったか忘れたが、びっくりするほどブクマとイイねが集まっており、 最終的にお高めのレストランで10人でガヤガヤしゃべっていた。
イベントの趣旨
以下イベントの趣旨の引用。
ドコモ以外からも当時のDDIやJ-PHONEなどからも立て続けに「チープな専用ウェブサイトを見るブラウザ」「徹底的に閉じた世界を築く『キャリア公式サイト』」「溜池山王への参勤交代」というものが登場し、そこで世界的にも極めて独自の課金モデルを構築し、今のAndroidなんか比べ物にならないほど断片化された バッドノウハウ に満ち溢れた、あの不思議な時代を回顧してみませんか?
詳しい内容をここに晒すととても大変なことになるので、概要と感想をここに記す。
過去からの断絶
「いちおうガラケーのソシャゲ開発に関わっていた」という経験と興味だけで参加してみたものの、 その開発手法は想像以上にレガシーで、バッドノウハウの宝庫であった。
そんなバッドノウハウにまみれていても一定以上の需要があったために一儲け出来た時代が確かに存在しており、僕も高校生や大学生の頃はガラケーでサイトを見たりゲームをやったりしていたのを覚えている。
それが2000年代前半のころ。
ところが2008年ぐらいにiPhoneが登場しガラケーからスマホにとって変わっていくと「社内秘伝のタレ」が全く通用しなくなり、ガラケーの会社は尽く消えていった。
しかもバッドノウハウはバッドノウハウでありガラケー業界で活躍したノウハウが他の業界で通用せず、今どこで何をしているか分からない開発者も多いという。
ブラックボックス
こうして勝者も敗者もリングも消滅しかかっているような状態であろうガラケー業界であるが、ノウハウの共有が全くなされなかったことが最大のバッドノウハウであり、歴史は繰り返すのだねえと参加者の一人は言った。
これには僕も同意した。「ぐぐっても出て来ない」は、ある種恐怖である。
具体例は挙げないが、一子相伝に拘り内輪でやり過ぎたために技術や知識の共有が全くなされず、業界の存続そのものが怪しくなっている例を僕はいくつか知っている。
そして今も、「ぐぐっても出ない」独自の仕様で囲われている業界は今も存在するそうだ。
所謂「自由ソフトウェア」などは悪い意味での内輪の概念がないので何十年も続いたのだろうと思ってはいる。まさに伽藍とバザールの世界である。
そして感想
合理的に考えたら変ちくりんな会社や業界のルールや縛りの中で、 どうにかして出来るようにするのも確かに良い。 だがそもそも外部の人間からしたらそれはあまり魅力ではない可能性がある。
なので、時偶勉強会やコミュニティに参加して、周りの意見を募ってみたりするのはすごくいいかもしれない。
あと、話しが難しめであんまりついていけていなかったので、とりあえず勉強する。