by shigemk2

当面は技術的なことしか書かない

オフェンシブな開発〜「納品しない受託開発」にみるソフトウェア受託開発の未

倉貫

ベンチャーではたらきプログラミングに夢中に
研究室のひとらとオープンソースをつくる
大企業のSIer

(学生時代の経験を買われて)デスマーチプロジェクトに参加
プログラマとして挫折
XP/アジャイル

他の同期のSIerを見ると死んだ魚の目してた
「人月の神話」
何億もかかっているプロジェクトのデスマーチは、
仮にNTや聖戦士でも一兵卒じゃどうにもならない

そんなときにアジャイルに出会う
でも賛同者もいないので、デブサミや勉強会に参加する
だいたい同じ人がくる。(意識の高い人、本を書いている人=脳のブレーキを壊す人との出会い)

記録を塗り変えられる人がたくさんいた
自分から情報を発信すると、さらに出会いが増える

エンジニアからマネージャへ
直属の先輩の退職
マネジメント経験ゼロ、お金も人付き合いも苦手

アジャイル開発が教科書(ケントベック)
逆転の発想で乗り切る(新人教育を利用して最初からアジャイルをやらせる)

赤字(火を吹いた)プロジェクト
火消しに必死なので、あまり馴染のないアジャイルでもすんなり浸透する

そもそも失敗したプロジェクトなので、成功したらすごく高評価だし、
失敗しても「もともと失敗してた」と言い訳できる


ガラパゴスなキャリア戦略

自分を取り巻く環境も自分の糧にする


'05年チーム解散
マネージャをやめてプログラマ
ディジェンシブな開発
アジャイルは悪くないが、ビジネスモデルが問題
予め決まった金額と納期なので、クライアントとの
相談も特に必要がなく、リスクを冒してまで
利益を出す必要がない

SIビジネスの本質は保険屋
お金さえ出せば赤字だろうと最後まで責任を持ってくれる
リスクの丸抱えをするための企業体力のみが優位性となる

技術者からみたSIビジネス
「人月による見積り」と「成果物の完成責任」
ボンクラを沢山やとえば売上が上がる

→内製でのアジャイル開発の効果を実感

'07年 再度解散の危機

会社で新しいことを導入するとき
提案ではなく相談(Yes/Noを求めない)
ショートカットのための肩書(「社長」という肩書だけで話が早くすすむ)
トップからの視点と言葉を装備

ゲーミフィケーション

ソニックガーデン 不特定多数向けのクラウド製品
Point of Sales 買った瞬間が最高(製造業)
Point of Use 使っている瞬間が最高(サービス業)

SIはほぼPoint of Salesで製造業。
人とカネを集めて納期までに納品すればよいわけです

社内ベンチャーの権利を買い取って起業した
無駄のないビジネスをやっていく
リッチにずっと仕事していければいい

ソフトウェアパートナーシップモデル

ディフェンシブな開発から脱却を

  • IT投資のコストパフォーマンスの悪さ
    1. 過重なバッファ
    2. 開発と運用で別の業者を利用している
    3. 最大時を想定したハードウェアを購入

複数の業者に別々に頼むのは高くつく

結論は、「納品しない」
オーダーメイドの受託と、納品しない、派遣しないを両立する
月額定額でチームを固定してクラウドでサービスを提供

移動の制限、開発と運用を同じにするなどして、コストを下げる
開発と運用を同じところでやることで、納品を発生させない

パッケージオンプレミス(SaaS)
ビジネスオーナーの役割
プロダクトオーナーの役割

タスク管理 Pivotal Trackerなど、
全てのツールをクラウドにすることで、
移動の時間を減らす

Heroku

Point of Useを地で行ける

「トラブルが起きないように」ではなく、
「トラブルが起きてもすぐ復旧できる」ようにする

納品しない受託開発(サービス型の受託開発)
アジャイル x Ruby x クラウド

顧客企業の真のパートナーとなる
プログラマを一生の仕事とする
いつまでもいつからでも夢に挑戦する社会にする

スタートアッププラットフォームモデル

そもそも新しいモデルは難しい
経験値はどこへ行くのか
起業のリスクをマネジメントする
ウェブで必要なコストはほとんど人件費のはずなのに、ホールインワンを目指す

スタートアップはまだ産業ではない
経験と学びの時間が足りないのが問題(人月ビジネスやっているうちはまだ)

年をとってもチャレンジできる社会
スタートアッププラットフォーム
自社サービス 顧客向けサービス
週の半分はチャレンジする、週の半分はお客様の面倒を見る

属人性の幻想
プログラマはマニュアル化のできないナレッジワーカーであり、ノマドでタイ
ムフリー
マネジメントできないナレッジワーカーに大企業は不要

  • 出来る量で嘘をつかないように「信頼」が重要(人vs人だと信頼が生まれやすい)
  • ソーシャルメディアによる「信頼」と「共感」の世界(正直者が馬鹿を見ない世界)
  • 個人の顔が見える範囲の会社で十分

企業の規模が大きすぎると、顧客の顔が見えない

Embrace Change 変化を受け入れる
Fealess Change 変化を恐れない
Social Change 自分の変化を周囲に広げる